憲兵階級章

（将校．下士官は肩章、兵士は腕章）

●憲兵兵科章
	現行する憲兵兵科章は1981年に軍服の更新とともに、高さ2.2ｃｍ、幅２ｃｍに規定された。 スカウト章：国民に対する奉仕の精神 本：憲兵勤務の根拠である六法全書 小銃：国を守る武器 捕縄：法律を執行する道具
（作者コメント：実際にこの兵科章の外観は亀の形にみえたため、憲兵兵科を「カ メ科」と軍の中に通称されている。）
●憲兵階級章

憲兵士官：
	憲兵中将（憲兵中将）	憲兵司令長官、憲兵副司令官
	憲兵少将（憲兵少将）	司令部本部参謀長、参謀副長、憲兵学校校長、指揮部（全国4ヶ所）司令官
	憲兵上校（憲兵大佐）	司令部各参謀処長（部長）、指揮部参謀主任、憲兵調査組組長（憲兵特高課長）
	憲兵中校（憲兵中佐）	地区憲兵隊隊長、憲兵大隊長、憲兵特殊部隊隊長
	憲兵少校（憲兵少佐）	憲兵副大隊長、司令部付中隊隊長
	憲兵上尉（憲兵大尉）	憲兵中隊長
	憲兵中尉（憲兵中尉）	憲兵副中隊長、憲兵小隊長
	憲兵少尉（憲兵少尉）	憲兵小隊長

憲兵下士官：
	憲兵一等士官長（憲兵一等曹長）	憲兵大隊軍曹監督長【注】
	憲兵二等士官長（憲兵二等曹長）	憲兵大隊軍曹監督長、憲兵中隊軍曹監督長
	憲兵三等士官長（憲兵三等曹長）	憲兵中隊軍曹監督長【注】、憲兵副小隊長
	憲兵上士（憲兵一等軍曹）	憲兵副小隊長、憲兵分隊長
	憲兵中士（憲兵二等軍曹）	憲兵分隊長、内務班長
	憲兵下士（憲兵三等軍曹）	憲兵副分隊長、技術軍曹
【注】軍曹監督長： 台湾の正式名は「督導長」であり、部隊指揮官の業務補佐と所属下士官の教育管理をする職務である。憲兵隊の場合には各大隊、 中隊にそれぞれ一名が設けられ、部隊内に最上位の下士官がこの職務に就くことである。

憲兵兵士：（兵士の階級章 は左腕に）
	憲兵上兵（憲兵上等兵）	入隊1年半以上
	憲兵一兵（憲兵一等兵）	入隊半年～1年半
	憲兵二兵（憲兵二等兵）	入隊半年以内、まだ研修中、一人で憲兵業務はさせない。

着用例

	● 憲兵部隊章 1999年11月から憲兵全軍が獬豸（かいち）章を憲兵部隊章として付け始めた。憲兵隊の部隊章は、制服の右腕に付けるように規定されている。
	● 憲兵軍旗 どんな悪条件でも忠実に憲兵勤務を果たすという「出汚泥而不染」（蓮華は汚泥より出で、而も染まらず）の精神は常に憲兵隊の中で強調されているため、蓮は 昔から憲兵のシンボルの１つとして、使用されるようになっている。1987年から、この蓮華のマークが憲兵軍旗として採用されるようになっている。