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情治憲兵(特高憲兵)

 
情治とは「情報と治安」のことを指し、国家安全体制により、憲兵司令部情報処に所属する各地区憲兵隊の「憲兵調査組(調査課、略して憲調組)」、 「憲兵調査機動組(憲兵調査機動課、略して憲機組)」がこの勤務に該当し、他の情報機関と役割分担をしている【解説】

地区憲兵隊調査組は六大情報工作任務を担当する以外にも、管轄区域内の刑事事件の捜査補助や、地区憲兵隊の勤務も支援している。



今憲兵隊の情報勤務は「特殊勤務安全」を中心に、「軍事安全」、「外事安全」及び「社会治安」などを重点におく。積極的に軍内部や外部の凶悪刑事事件などの捜査・ 内偵・潜入・スパイ摘発・治安維持活動全般を掌握している。
【解説】:
国家安全局組織法第二条により、現行する八大情報調査機関とは軍事情報局、電訊発展室、憲兵司令部、行政院海岸巡防署、内政部警政署、法務部調査局などである。 国家安全局(国安局)は上記情報機関に対して統括、指導、連絡、支援などの責任を有している。


特高憲兵の変遷と推移

1950年から台湾における憲兵司令部が設立され、本来中国における憲兵特高の人員が6個の憲兵特高組(憲兵特高課)に再編され、司令部直下にひとつ、残りの5つを地区憲兵連隊と同じ管区に配置されていた。




1954年10月にこの6つの特高組が6つの地区調査組(捜査課)に改編された。それぞれ第一調査組が首都を中心とした台北市と台北県、第二が台湾中部の台中から彰化まで、第三が台湾東北部の基隆宜蘭、第四が台湾北部の桃園新竹苗栗、第五が台湾南部の雲林から屏東(澎湖を含む)まで、第六が台湾東部の花蓮台東を責任区域とされていた。



1965年、6つの調査組が6つの地区調査隊に改編された。

1973年に、調査第五隊が刑事調査組(刑事捜査課)に、調査第六隊が特種調査組に変更され、それぞれ刑事事件と外事・スパイの分野に専念させるよう役割分担されていた。

1980年に本来の憲兵捜査組織が全面的に改編され、各県市の現状に応じ、それぞれ甲乙丙三種類の調査組に設置された。この改編により、全国には3個の甲種、10個の乙種、8個の丙種調査組が設けられ、合計21個憲兵捜査単位となった。

1986年6月、憲兵司令長官周仲南将軍の在任中に「靖安四号」特別企画が実施され、今度は3個の甲種、4個の乙種、13個の丙種、1個の丁種調査組となった。しかしこの特別企画にもっとも重要な改革点は特高憲兵(憲兵調査組)と武装憲兵(憲兵部隊)の指揮権の一元化である。台北、台中、高雄憲兵隊隊長とそこにある3つの甲種憲兵調査組長(特高憲兵課長)はそれぞれの憲兵指揮部(憲兵隊司令部)少将司令官が兼任し、その他の憲兵隊にある乙種、丙種、丁種の憲兵調査組長はぞれぞれの憲兵隊隊長が兼任するように改正している。

1995年の台湾海峡ミサイル危機直前の12月に、最前線の金門島と馬祖にそれぞれふたつの憲兵調査組が設置された。 1997年7月に法務部調査局(法務省捜査課)の経験を参考にし、北部、中部、南部それぞれ4つの憲兵機動調査組(機動捜査課)が設立された。

 
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